知っておきたい効果的なブラッシング

以下の記事は歯科衛生士が書いています。

 

ブラッシングの大切さ

皆さんは歯科医院で、ブラッシング指導をしてもらった事ありますか?

私は歯科衛生士ですが、働いていてブラッシンング指導が、治療よりも大切だという事がわかりました。

 

虫歯や歯周病の治療をしても、磨けていなければまた同じように歯は悪くなります。

治療したからと言って、安心はできません。

むしろ治療した歯ほど 悪くなりやすいのです。

歯を削って治して、また悪くなり削るを繰り返すと、自分の歯はどんどん無くなります。

いずれ歯は持たなくなり、抜歯をすることになります。

 

虫歯・歯周病の原因は、プラーク(歯垢)です。

プラークは細菌の塊なので、口臭の原因になりますし、歯や歯茎に悪さをします。

歯のブラッシング方法

・スクラッビング法

・バス法

・ローリング法

・フォーズ法

・横磨き

・立て磨き

・スティルマン改良法

・チャーターズ法

と、沢山の種類があります。

 

この磨き方を参考に、歯科衛生士は患者さんの口腔内に合わせて、磨き方を指導しています。

でも実際は、すべてのブラッシング法を覚えて歯磨きをするのはとても大変で、できません。

効率よく磨くためには、どこにプラークが付きやすいか、どこが虫歯になりやすいか知る必要があります。

 

プラークが付きやすい場所

歯と歯茎の境目

多くの患者さんは、大体歯の表目面は磨けていますが、歯と歯茎の境目に汚れが残っています。

ここは歯周ポケットがあるので、プラークが残っていると、虫歯の他に歯周病の原因にもなります。

奥歯の噛み合わせの溝

噛み合わせの溝は、思っているより深く複雑な形をしています。

汚れが入り込みやすく、そのまま残ってしまいます。

ビスケットにチョコレートが付いたものや、ヌガーなどはこの溝に残ってしまい、虫歯になりやすいです。

歯と歯の間

歯と歯の間には、全体の40%の汚れが残っています。

歯ブラシの他に、デンタルフロスや歯間ブラシといった、補助的清掃道具は必要です。

歯並びが凸凹している所

歯並びが悪い人は、汚れが残りやすくブラッシングが難しいです。

虫歯や歯周病にも、なりやすいです。

生えている途中の歯

子供の歯が抜けて、大人の歯が生えてくる途中の歯は、歯茎が被さっています。

中途半端に歯の頭だけが出ていて、プラークが残りやすく、磨きづらいです。

生えたての永久歯は弱いため、虫歯にもなりやすいのです。

親知らず

親知らずは一番奥にあり、斜めに生えていることが多いです。

歯茎から、半分しか顔を出していないことが多く、プラークが残りやすい所です。

プラークによって、親知らずの周りが歯周炎になることもあります。

 

虫歯になりやすい3か所

①歯と歯茎の境目

②奥歯の噛み合わせの溝

③歯と歯の間

この3か所は、プラークが残りやすい場所なので、虫歯にもなりやすい場所になります。

多くの人は、この3か所が虫歯になります。

 

効率よい磨き方

歯ブラシの持ち方

ブラッシングをする時、力を入れすぎると歯ブラシの毛先が広がり、プラークを除去しづらくなります。

歯ブラシを握るように持つと、力を入れすぎて大雑把に動かす原因になります。

持ち方は「ペングリップ法」と言って、鉛筆を持つ持ち方だと優しく磨けるし、細かく動かせて丁寧に磨けます。

ただし、力の弱い幼児や高齢者、手が不自由な方は握るように持っても良いです。

 

歯ブラシも大事です。できれば1、2カ月で交換しましょう。
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順番を決めて歯を磨く

あっちを磨いたり、こっちを磨いたりすると、必ず歯ブラシが触れていなく磨けていないところが出てきます。

一つ残らず磨くためには、順番を決めて歯を磨きましょう。

スタート位置は、上の歯でも下の歯でもどちらでも良いです。

例えば、

下の右奥歯の側面からスタート→左奥歯の側面に到着→そのまま左奥歯の噛み合わせの部分を、右奥歯に向かって磨く→右奥歯に到着→そのまま右奥の裏側を磨く→前歯の裏側を通過して→左奥歯裏側にゴール

上の歯も、同様に磨きます。

順番を決めて磨くのは、磨き残しなく丁寧に効率よく磨ける方法です。

 

小刻みに動かして優しく磨く

歯を磨く時は、できるだけ小刻みに動かしましょう。

お風呂のタイルを磨く時、大きく動かして磨くより、小さく動かしてちょこちょこ磨く方が、汚れは取れますよね。

それと同じ原理です。

力を入れすぎると、歯ブラシの毛先は広がり、プラークを落としたい部位に当たらなく、磨けていません。

力加減は優しく、歯ブラシの毛先が折れ曲がらないように、磨いて下さい。

力を入れてゴシゴシ磨くと、「みがけているな~」と感じるかもしれませんが、逆に磨けていません。

1本1本丁寧に磨くのが、しっかりと磨けるコツです

 

歯の丸みに合わせて磨く

歯は丸みがあり、歯並びも湾曲しています。

歯ブラシを当てるときは、丸みに合わせて歯ブラシの角度を変えて磨きましょう。

歯ブラシの毛の全体を当てるのも良いですが、細かい所や歯の段差は、歯ブラシのつま先やかかとの部分を使って磨くと、より効果的にキレイに磨けます。

 

鏡を持って磨く

どこの歯を磨いているか、毛先は磨きたい場所にしっかりと当たっているかを見るため、鏡を見て磨くのはとても大切な事です。

洗面所の鏡を見て磨くのもいいですが、お勧めは手鏡です。

手鏡はできれば口元だけ写る、小さめな物がおすすめです。

大きい鏡だと口元以外も写り、ついつい髪の毛や自分の顔が気になって、ブラッシングから気がそれてしまいます。

手も疲れやすいので、小さめな手鏡を選びましょう。

私の勤めていた歯科医院は、ブラッシング専用の手鏡が売っていました。

患者さんには、「お口の中が見やすい」、「ブラッシングに集中できる」と好評でした。

 

夜は時間をかけて磨く

朝・昼・晩と、時間をとかけて磨くに越したことはありませんが、なかなか時間が取れないものです。

朝は時間が無く磨く時間が少ない、昼は職場で磨けなくても、夜だけは丁寧に時間をかけて磨いて下さい。

就寝時は唾液が少なくて、虫歯になりやすい環境なので、寝る前にしっかり磨くのがポイントになります。

私も仕事をしていて子供が居て、朝はバタバタしてブラッシングに時間をかけられません。

その分夜は、丁寧に磨いています。

磨く場所は洗面所ではなく、リビングで手鏡を持って磨きます。

洗面所にいると、立っているので時間をかけずにパッと磨いてしまいます。

時には、ソファーに寝っ転がって磨きます。

ちょっとお行儀悪いですが、寝っ転がって手鏡を持つとお口の中が良く見えるんです。

本当に、おすすめの磨き方です。

 

縦磨きと横磨きのダブルで

歯ブラシを横にした、横磨きも良いですが、前歯には縦磨きもプラスしてください。

歯ブラシを縦に持って上下に動かすと、プラークがよく取れます。

前歯の裏側は、スコップの様にくぼみがあります。

縦磨きだとくぼみに毛先が入りやすく、きれいに磨けます。

奥歯は、縦にブラシが入らないので、横磨きで丁寧に磨いて下さい。

 

フロスや歯間ブラシを使う

全体の、40%の汚れが残っている歯と歯の間は、虫歯や歯周病になりやすい場所です。

年齢を重ねて、歯と歯の隙間が大きくなってきた人は、フロスよりも歯間ブラシを使用して下さい。

フロスは、持ち手が付いたホルダータイプと、手に巻き付けて使うロールタイプがあります。

フロス初心者には、ホルダータイプの方が使いやすいでしょう。

慣れてくると経済的なので、ロールタイプもおすすめです。

歯間ブラシは、サイズが6種類くらいあります。

自分の歯の隙間に合った、歯間ブラシを使わないと、プラークが除去できません。

必ず的確なサイズを、使用しましょう。

 

自分のお口の中を知る

意外と皆さん、自分の歯について知っていないのが事実です。

・いつ頃どんな治療をしたか

・自分がどんな歯並びをしているか

・歯の形や、本数

じっくり、自分の歯を手鏡で観察してください。

日々の観察が、虫歯や歯周病なったときの、早期発見につながります。

 

ブラッシングまとめ

 

 

 

「磨いている=磨けている」ではありません。

せっかく磨いているのに、磨いて欲しい所に歯ブラシが当たっていなくては、残念です。

ブラッシング時間が長くても、良いわけではありません。

もちろん、時間をかけて磨くのはとても良いですが、プラークが残りやすいポイントを押さえておくと、短時間でも効率よく磨けます。

私も、ポイントを押さえて磨いているので、歯科衛生士になってからは20年近く虫歯がありません。

ブラッシングに、時間をかけられない日もありますが、プラークが残りやすい所が分かっているので、効率よく磨けているんです。

効率良い磨き方ににプラスして、歯医者さんでの定期健診も忘れないで受診してください。

 

以上、知っておきたい効果的なブラッシング…でした。

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